歌声は山を越え、海を越え…ハノイで人気のカラオケ教室に通う人々

2023/05/07 10:36 JST配信

 東北部地方ランソン省に住むクインさん(女性・28歳)は、数百kmを越えて、ハノイ市の教室で歌を学んでいる。吃音があるせいで子供の頃から自分に少し自信がなかった彼女は幼稚園で働くようになったのだが、パーティーなど定期的に催されるイベントのおかげで、自信のなさが余計に膨らんでしまった。

イメージ写真
イメージ写真

 「歌が下手なので、いつも断っていました。カラオケに行っても、フルーツ盛りを見て、拍手をするだけ」とクインさん。あるときの幼稚園の忘年会では、皆で二次会にカラオケに繰り出したのだが、「皆で大盛り上がりしている時に、『子供が小さくて、夫も厳しいから』と言って先に帰りました」と彼女は言う。

 そんな自分にやるせなさを感じていた彼女は、その後しばらくして「カラオケ教室」の広告を目にする。「これだ!」とひらめくや連絡先に問い合わせ、一気に3コース分を申し込んだ。料金は総額1200万VND(約6万7000円)、彼女の給料3か月分だった。

 地方住まいであるため、授業は主にオンラインで受けている。音痴の気持ちなどきっとわかってくれないだろうと、歌の勉強を始めたことは、夫には黙っている。夫は遠距離で仕事をしており、帰宅も週1度。練習中に夫が帰ってくると、すぐに練習を抜けて見つからないようにしている。

 ハノイ市で声楽・カラオケ教室を営むゴックさん(男性)によると、ベトナム人は社交的で歌うことも好きだが、自分の歌声に自信がある、という人はそう多くはない。

 教室に来る生徒は、年齢も職業も様々だが、最も多いのはオフィスワーカーとリタイア組。ゴックさんの教室には、全国各地から人が通い、中には外国で働いていたり、外国に移住した人もいる。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 建設省は、外国の組織および個人の住宅所有権に関する規定の見直しを進めている。住宅法改正案で、外国...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、ベトナムの石炭火力発電所で...
 日本全国で「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)などが出資するイ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方クアンガイ省には、かつてソビエト連邦(ソ連)から寄贈されたヤシ林がある。企業からヤシ林を...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 韓国の教育企業であるハンエデュテック(Han Edutech)内のOK-TEST職業韓国語能力試験委員会はこのほど、...
 地場タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)はこのほど、不動産開
 政府は9月3日付で、外資系投資家および外資系経済組織の物品売買・関連活動を規定する政令第342号/2026...
 地場のフィットネスチェーン大手であるシティジム(Citigym)は、全社的な事業再編に伴い、10月1日付けで...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の電
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年8月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲7.5...
 ラオスの国営航空会社であるラオス航空(Lao Airlines)は、10月以降、ビエンチャンとホーチミン市を結ぶ...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)は、北中部地方...
 南部メコンデルタ地方ビンロン省チャビン街区(phường Trà Vinh)にある宝くじ代理店「...
 世界銀行(WB)は、ベトナムの貿易回廊強化と沿岸地域の生計向上を目的とした3つの新プロジェクトに対し...
トップページに戻る