材料は本物の葉っぱだけ、環境に優しいお皿で起業した女性

2023/06/25 10:30 JST配信

 さらに、フーイエン省のシーグレープの木は海風を吸収しているため、圧縮した時に独特な塩の模様が形成される。葉が違えば仕上がりも異なり、1つとして同じ模様のお皿はなく、それがこのお皿に独自性をもたらす。ハーさんは、葉っぱのお皿は環境を保護するだけでなく、自然そのものの循環のような、環境からの贈り物でもあると考えている。

イメージ写真
イメージ写真

 葉っぱのお皿は紙皿やプラスチック皿と違って何度でも使用することができ、使用後は消毒をしてからジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫に保管することで、適切な湿度での保管が可能となる。

 製造過程では一切の化学物質を使わないため、保管と再利用にも安全だ。ただ1つの注意点は、お皿を濡らさないように気を付けること。もし濡らしてしまうと圧縮した葉がふやけて普通の葉っぱに戻ってしまう。そのため、お皿に入れるのはナッツやムット(mut=果物などの砂糖菓子)など、乾燥したものが適している。

 トゥエンさんとハーさんの葉っぱのお皿はヨーロッパの多くの国に輸出され、もうじき米国に3万枚が輸出される予定だ。しかしながら、輸出については問題もある。

 ハーさんは2021年に圧縮したお皿を製造する機械を注文し、2022年6月にようやく機械を設置・稼働することができた。長い時間がかかったものの、それ自体は問題ではなかった。ここで言及しなければならない問題は、原材料であるシーグレープの葉についてだ。

 ハーさんによると、以前フーイエン省には多くのシーグレープの木があり、収穫できる葉の量も充分だった。しかし、ここ数年はシーグレープの木を買いに来る集団が現れ、葉の供給源が少なくなってしまった。

 そのため、現在お皿は国内市場に供給するのみで、海外輸出は制限せざるを得ない状況にある。将来的に生産量を増やすのであれば、今からシーグレープの木を植えて、収穫まで2~5年待つ必要があるという。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 南中部沿岸地方クアンガイ省在住のグエン・バン・トゥエンさん(男性・41歳)は、廃棄されるはずだったビ...

新着ニュース一覧

 店主の一家が次々とこの世を去った後、フン・リンさん(女性)とゴック・リエンさん(女性)は、市場の路地...
 ベトナムの株式市場が21日付けで、インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)による市場分類...
 ベトナムで18日、米アップルの「iPhone 18」シリーズが発売され、全国の主要販売店で初日に数万台が事...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 インドの旅行雑誌「トラベル・アンド・ツアー・ワールド(Travel And Tour World=TTW)」が先般発表した...
 英国タイムアウト誌(Time Out)は16日、毎年恒例の「世界で最もクールな街トップ40(The 40 Coolest Neig...
 建設省は、外国の組織および個人の住宅所有権に関する規定の見直しを進めている。住宅法改正案で、外国...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、ベトナムの石炭火力発電所で...
 日本全国で「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)などが出資するイ...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 韓国の教育企業であるハンエデュテック(Han Edutech)内のOK-TEST職業韓国語能力試験委員会はこのほど、...
 地場タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)はこのほど、不動産開
 政府は9月3日付で、外資系投資家および外資系経済組織の物品売買・関連活動を規定する政令第342号/2026...
 地場のフィットネスチェーン大手であるシティジム(Citigym)は、全社的な事業再編に伴い、10月1日付けで...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の電
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年8月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲7.5...
トップページに戻る