ハノイ市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン主席は6日に開かれた会議で「F1ハノイグランプリ」について言及し、11月末開催の可能性を示唆した。「F1ハノイグランプリ」は当初、4月初めの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に蔓延したため、延期が決定していた。
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チュン主席はこの席で「市はF1ハノイグランプリ開催に向けて再び動き始めている。疫病に関する諸問題をしっかりと評価した上で、大会実行委員会と11月末の開催について話し合う方針だ」と述べた。
自動車レースの世界選手権「フォーミュラ1(Formula One=F1)」の今シーズン第3戦目に当たる「F1ハノイグランプリ」は、4月3日から5日にかけて開催される予定だったが、新型コロナの影響が深刻化したことで、約20日前になって急遽延期が決定。
3月時点ではベトナム国内で最も感染者が多い地域だったハノイだが、政府による社会的隔離措置などが奏功して、市中感染者は3か月近く確認されていない。他の市・省同様、ハノイでも殆どの経済活動がスポーツイベントなども含めてコロナ以前の通常に戻っている。
なお、F1大会実行委員会は6月上旬の時点で、全22戦中7戦の中止を決定。中止が決まったのは、◇オーストラリアGP、◇オランダGP、◇モナコGP、◇フランスGP、◇アゼルバイジャンGP、◇シンガポールGP、◇日本GPの7レース。