国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が拡大しているため、4月初めにハノイ市で予定されていた「F1ハノイグランプリ」の開催が延期されたことを受け、サーキットに設置されたグランドスタンドの解体作業が始まった。
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F1専門家は、「F1ハノイグランプリが中止でなく延期になったことは幸運だった。ベトナムは特に高額なグランプリ開催権料をF1側に支払っている国の一つだ。もし中止になればF1側は3000万USD(約33億3000万円)の開催権料と放映権料の収入を失うことになる。年内に延期された場合、F1側は高収益を期待できない別のF1グランプリ、例えばブラジルやモナコ、スペインなどでのF1レースを中止せざるを得なくなるだろう」と分析した。
F1のチェイス・キャリー(Chase Carey)最高経営責任者(CEO)によると、2020年シーズンには22戦が予定されていたが、既に7戦が中止または延期されており、17~18戦の開催を希望しているという。感染拡大の収束を待って、F1レース開催日程の調整を行うとしている。
F1ハノイグランプリは、今シーズン最後のレースで11月下旬に予定されているアブダビグランプリの前に開催される可能性が高い。