ベトナム民族学博物館、新常設展で日本人学者寄贈コレクション展示

2015/11/14 05:59 JST配信

 ハノイ市にあるベトナム民族学博物館(Nguyen Van Huyen St., Nghia Do Ward, Cau Giay Dist., Ha Noi)で、2つの新たな常設展がオープンした。「世界一周」及び「アジアの片鱗」と題された常設展は、同博物館の設立20周年を記念するもので、初公開の新たな遺物300点以上が展示されている。

(C) baoxaydung, 金子量重氏
(C) baoxaydung, 金子量重氏

 「世界一周」では、フランス越僑の学者でパリのソルボンヌ大学で教鞭を執るレ・タイン・コイ氏夫妻が寄贈したアフリカ、中南米、オセアニアの古い文化的遺物330点のうち200点を紹介している。

 また、「アジアの片鱗」では、日本のアジア民俗学者で図書館学情報学者の金子量重氏が寄贈した金子コレクション560点のうち138点を展示している。展示遺物は、金子氏がアジア各国を回って集めた日本の陶磁器や韓国の漆器と衣服、中国の凧、インドネシアの宗教遺物、インドの仮面など。

 金子氏は、図書館に勤務するかたわらでアジアの民族・民俗について研究し、アジア民族造形文化研究所所長やアジア民族造形学会会長などを務めている。2007年には社会や公共の福祉、文化などに貢献した者に授与される紺綬褒章を受勲したほか、ベトナム社会科学啓発功労賞を受賞している。

[Dao Anh, Xay Dung, 15:10 (GMT+7) 26/10/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 観光ウェブサイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」はこのほど、ベトナムの人気美術館・博物館ト...
 観光ウェブサイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」はこのほど、「アジア人気博物館トップ25」を...
 観光ウェブサイト「トリップアドバイザー」はこのほど、アジアの人気博物館トップ25を発表した。このラ...
 ベトナム民族学博物館はこのほど、世界最大の観光ウェブサイトであるトリップアドバイザー

新着ニュース一覧

 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の...
 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデ...
 世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予想...
 石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーン...
 ベトナム共産党政治局は、国会民族評議会議長のイー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏を、南中部高原地方...
トップページに戻る