世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」の日本法人、ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(東京都港区)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で人々のライフスタイルや価値観に大きな変化が起こった2020年と2021年のそれぞれ4月の時点で7~8月を検索対象期間としてブッキング・ドットコム上で検索された旅行先を分析し、ランキングとともに発表した。
イメージ写真、ダラット |
2020年と2021年の同時期を比較することで、今年の夏も引き続き日本の人々が旅行に対して慎重な姿勢であることや、海外の地域ランキングでは「南国」や「王道の観光地」に改めて注目が集まっていることがわかった。
日本にいる人々が7~8月を対象に検索した海外地域のみの検索数ランキングについて、2020年は1~9位をベトナムが独占し、10位にタイ・バンコクが入った。しかし、2021年のランキングでは、ベトナムは圏外となり、ハワイ・ホノルルが1位、タイ・バンコクが2位、フィリピン・マニラが3位などとなった。
2020年のランキングに入ったベトナムの地域は、◇1位:ダラット(南中部高原地方ラムドン省)、◇2位:ホーチミン市、◇3位:ハノイ市、◇4位:ニャチャン(南中部沿岸地方カインホア省)、◇5位:ブンタウ(東南部地方バリア・ブンタウ省)、◇6位:南中部沿岸地方ダナン市、◇7位:ホイアン(南中部沿岸地方クアンナム省)、◇8位:クイニョン(南中部沿岸地方ビンディン省)、◇9位:ファンティエット(南中部沿岸地方ビントゥアン省)。
一方、日本と海外を合わせた検索数ランキングで、2020年は1~6位と8位をベトナムが独占した。7位は東京、9位は大阪、10位は京都だった。ただし、2021年のランキングでは、ベトナムは圏外となり、トップ10のすべてを日本国内地域が独占した。
2020年のランキングのデータを集計した2020年4月時点では、新規感染者が少なく、観光目的の入国制限が比較的緩やかだったベトナムに人気が集中したことが考えられる。一方、2021年は日本国内の旅行を検索する人が圧倒的に多いことがうかがえる。
なお、ランキングのデータは2020年ランキングが2020年4月1日~30日、2021年ランキングが2021年4月1日~30日に、日本の旅行者によりブッキング・ドットコムのサイト内で宿泊検索された回数。検索対象期間はそれぞれ、2020年7月1日~8月31日、2021年7月1日~8月31日の予約となっている。