- ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位
- 25年収穫量約30.3万t、前年比+30%増加
- 世界30以上の国・地域に輸出、日本も

ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。
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2025年の収穫量は約30万3000tで、前年から+30%増加する見通しだ。ベトナム産ライチは現在、世界30以上の国・地域に輸出されており、日本、米国、欧州連合(EU)、オーストラリア、台湾などの高級市場でも流通している。主な輸出先は中国、日本、米国、EUとなっている。
アメイイ・ベトナム(Ameii Vietnam)は、2025年に約1000tを輸出する予定で、中東市場への展開も進める。レッドドラゴン(Red Dragon)は、1日あたり約20tを包装し、日本や米国、オーストラリアに輸出している。また、グローバルフード(Global Food)も、日本や台湾向けの大口注文を受けており、生産量・価格ともに過去数年で最も良好だという。
これまでに、ベトナムは東北部地方バクザン省、北部紅河デルタ地方ハイズオン省、同フンイエン省、南中部高原地方ダクラク省などに対して、栽培地469か所、包装施設55か所の輸出用コードを付与しており、中国、日本、米国、オーストラリア、タイなどに対応している。
ただし、収穫期間が短いため、生果実の輸出に偏らないよう、冷凍やジュース、フリーズドライなどの加工品の生産・輸出も推進する必要がある。
アイルランドの市場調査会社リサーチ・アンド・マーケッツ(Research and Markets)によると、世界のライチ市場規模は2023年の67億3000万USD(約9760億円)から2028年には87億9000万USD(約1兆2800億円)に拡大する見通しだ。中国は生産量が年間約200万tに上り、世界最大の生産国となっている。