- R&Dセンター、30年の完成目指す
- 2500人の高技能人材を受け入れ予定
- データセンター、26年4~6月稼働開始
国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は19日、「ベトテル研究開発(R&D)センター」と「アンカインデータセンター」の2つの大規模プロジェクトを同時に着工した。
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ベトテルR&Dセンターはハノイ市ホアラックハイテクパーク内の13haの用地に建設され、投資額は10兆VND(約560億円)となる。6棟のスマートビルから成り、2030年の完成を目指す。
ここでは、無人航空機(UAV)、レーダー、衛星、ミサイル技術などの国防装備から、人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティングといった民間向けの先端技術まで、研究開発・試作・製造を行う。完成後は2500人の高技能人材を受け入れる予定だ。
同じくハノイ市に建設されるアンカインデータセンターは、用地面積が1.9ha、投資額が17兆5000億VND(約980億円)で、設計容量は60MWとなる。第1期は2026年4~6月に稼働を開始し、2030年にはハイパースケールデータセンターへと拡張する予定だ。
設計は、米アップタイム・インスティテュート(Uptime Institute)によるデータセンターの技術設計に関する格付け基準である「ティア3(Tier 3)」に準拠し、ベトテル独自のAI技術、5段階セキュリティ、最新冷却技術を導入する。