- 国内初の暗号資産交換に関する実証実験
- 試行期間36か月間、3か所で段階的に実施
- ダナンでの試行を経て全国への展開も視野
南中部地方ダナン市は、国内で初めて暗号資産交換に関する実証実験を承認した。
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これは、ブロックチェーンと従来型の金融システムを結びつけ、透明性の高い取引を目指す試みで、今後の経済のデジタル化の推進と国際資本の呼び込みにもつながると期待されている。
実証実験の対象となるのは、アルファトゥルー・ソリューションズ(Alphatrue Solutions)の暗号資産交換プロジェクト「バサルペイ(Basal Pay)」だ。
バサルペイは、国際的なマネーロンダリング防止とテロ資金供与対策に関する規制を遵守する仕組みを備え、ブロックチェーン技術と従来型の金融を組み合わせたシステムで、暗号資産と法定通貨の交換を透明かつ自動的に行うことを目的とする。
試行期間は36か月間で、◇スタートアップ支援センター、◇ダナンソフトウェアパーク、◇第2ソフトウェアパークを含むダナン市中心部の3か所で段階的に実施する。
最初の6か月間は基盤を構築し、7~12か月目には限定的に試行する。13~24か月目に試行を拡大し、25~30か月目に総合評価を行い、その後の長期的な展開を目指す。
ダナン市は、同プロジェクトを通じて、ブロックチェーンシステムとベトナム国内の従来型の金融システムとの技術的な接続の可能性を評価し、暗号資産を越境移転する際のブロックチェーン技術の実用性を検証するほか、暗号資産を法定通貨と交換するモデルを通じて、資金の流れを経済に取り込む仕組みを評価する。