- アジア太平洋地域の注目企業100社選出
- ベトナムからAIハイとカメレオの2社選出
- 高い顧客満足度、市場への影響力
米系経済誌フォーブス・アジア(Forbes Asia)はこのほど、アジア太平洋地域の注目の中小企業・新興企業100社を選出する「フォーブス・アジア注目の100社(Forbes Asia 100 To Watch 2025)」を発表した。
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5回目となる2025年のリストには、ベトナムからAIハイ(AI Hay)とカメレオ(KAMEREO)の2社が選ばれた。
このリストでは、人工知能(AI)やディープテック、バイオテクノロジー、グリーンエネルギーなどの成長分野において、顧客満足度が高く、市場への影響力があり、投資家からも注目を集める企業が選定されている。
AIハイは、2022年に最高経営責任者(CEO)のチャン・ドゥック氏が設立したスタートアップで、消費者向け人工知能(AI)アプリを提供している。独自開発の大規模言語モデル(LLM)を搭載し、言語的な特徴や文化的な文脈を理解する対話型AIを展開している。
主なユーザーは学生で、例えば宿題の写真を撮影して読み込ませると、数学や文学、作文などの問題をステップごとに解説する機能を備えるほか、SNS機能を通じた学習の交流の場としても活用されている。
一方、カメレオは2018年にCEOの田中卓氏が設立したB2Bオンラインマーケットプレイスで、ベトナム国内の飲食店・小売店と農家・食品サプライヤーをつなぐサービスを提供している。
生鮮食品や冷凍食材、調味料、飲料、乳製品、消耗品などの仕入れをオンラインで一元管理でき、在庫の管理や注文の追跡といった機能を備えた物流一体型システムで飲食業界の購買業務を効率化している。