- 被害は主に北中部地方の3省に集中
- 家屋の屋根が吹き飛ばされるなどの被害
- 首相、被災地での迅速な復旧と支援を指示
台風5号(アジア名:カジキ、日本では台風13号)の影響により、26日夜までに7人が死亡、39人が負傷し、1人が行方不明となっている。
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家屋の被害について、17軒が全壊、2万4999軒が屋根が吹き飛ばされるなどの被害を受けた。被害は主に、北中部地方ハティン省(1万9425軒)、同ゲアン省(4638軒)、同タインホア省(3928軒)に集中した。
また、学校247校、医療施設28か所、公共・文化・商業施設58か所が、屋根が吹き飛ばされるなどの被害を受けた。
農業では、稲作地9万0602ha、畑9586ha、果樹園4816haが被害を受けた。また、家畜・家禽1万1500頭以上が死亡した、または流されたほか、養殖場3127haと水産養殖ケージ93基が流され、船舶82隻が沈没または損壊した。
森林や緑地も深刻な被害を受け、樹木10万4000本が倒れたほか、森林7011haなどが影響を受けた。
電力網も大きな打撃を受け、500kV送電網で3件、220kV送電網で4件のトラブルが発生した。また、電柱2651本が倒れ、電線4万8188mが断線した。
これを受け、ファム・ミン・チン首相は関連機関に対し、被災地での迅速な復旧と生活支援に加え、建材や食料の供給を確保し、煉瓦や瓦の不当な値上げを絶対に許さないよう厳しく指示した。