- サン空港社が26年1月1日から運営引継ぎ
- 27年のAPEC首脳会議に向けて工事加速
- 年間旅客処理能力2000万人の空港目指す
観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン空港社(SAC)は、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)におけるベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)の航空インフラ資産を受け取るための法的手続きを進めており、2026年1月1日から同空港の運営を引き継ぐ予定だ。
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ACVはSACに滑走路や誘導路、緊急時対応設備、運航システムなど既存のインフラ資産をすべて引き渡すことになっている。一方、SACはACVが提供する査定結果に基づき、同空港資産の価値を払い戻す。
SACは運営引き継ぎ後、◇既存のT1ターミナルの年間処理能力を800万人に拡張、◇動線の再配置と設備増強、◇手荷物搬送システムの自動化、◇生体認証や自動チェックイン機の導入などを行い、手続き時間短縮などの改善を進める。
同事業は2027年にフーコック島で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に対応するためのもの。
建設省はこれに先立つ6月、同空港の資産(原価1兆9370億VND=約114億円、残存価値1兆0370億VND=約61億円)の移管を決定。アンザン省人民委員会はその後、空港拡張事業を投資主のSACに委ねた。規模1050ha・ICAO 4E基準の空港として整備し、年間旅客処理能力2000万人を目指す。
今年7月に開始した拡張工事では、◇第2滑走路、◇VIPターミナル、◇T2ターミナルなどの施設を建設しており、APEC首脳会議に間に合わせるべく、急ピッチで作業を進めている。
なお、フーコック国際空港はピーク時期に1日120便以上が発着しており、このうち60%が国際線で、北東アジア、インド、ロシアからの便が中心となっている。2025年の旅客数は500万人超と推計され、現在の年間処理能力の400万人を上回っている。旅客のうち、国際線旅客が70%を占め、利用過多により、空港の早期拡張が求められている。




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