商工省の通達第50号/2025/TT-BCTに従い、6月1日より全国のガソリンスタンドで、従来のRON95ガソリンに代わり、バイオエタノールを10%混合したE10ガソリンの販売が開始された。これにより、市場で流通する無鉛ガソリンはE10(RON95)とE5(RON92)の2種類のみとなる。
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供給体制の整備と価格のメリット
E10ガソリンの小売価格は企業によって異なるが、1Lあたり2万3660~2万5550VND(約143~155円)の範囲で公表されており、従来のRON95ガソリンと比較して1Lあたり約490~500VND(約2.97~3.03円)安く設定されている。
エタノールの供給源や調合設備などの準備も完了しており、日本のエネオス(ENEOS)が出資する石油・ガソリン小売最大手ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)や、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)傘下のPVオイル[OIL](PV Oil)などが供給を担う。
また、ズンクアット製油所(南中部地方クアンガイ省)を運営するペトロベトナム製油石化[BSR](Petrovietnam Refining and Petrochemical Corporation)も要請に応じて混合ガソリンを供給する体制を整えている。
商工省がメーカーに適合性評価を要請、各社が推奨事項を公表
商工省傘下の工業局は、ベトナム自動車工業会(VAMA)やベトナムバイクメーカー協会(VAMM)、および各自動車・バイクメーカーに対して、E10ガソリンがエンジンに与える影響を包括的に評価し、適合車種の分類や取扱説明書の公開を行うよう求めた。
これを受け、VAMMはハノイ工科大学(HUST)との共同研究結果を引き合いに、電子制御燃料噴射装置(FI)を搭載した現行のバイクはE10に完全適合すると確認した。
また、日本のトヨタ(Toyota)やホンダ(Honda)、ヤマハ(Yamaha)、スズキ(Suzuki)、三菱自動車のほか、韓国の現代自動車(ヒョンデ=Hyundai)の車両を組立・販売する地場系複合企業タインコングループ(Thanh Cong Group=TC Group)などの主要各社も、技術的な変更なしでE10を使用できると公式に発表した。
ただし各社は、E10の強い洗浄特性により古い汚れが剥がれ落ち、燃料フィルターやインジェクターが詰まるリスクがあるため、長期間使用していない車両や旧型のキャブレター搭載車については、事前の点検や定期的なメンテナンスを推奨している。
なお、2000年以前に製造された旧型車など、E10ガソリンに適合しない可能性がある車両の需要を確保するため、E5ガソリンについては2030年12月31日まで引き続き併売される方針だ。




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