ベトナム電力グループ(EVN)と第2電力プロジェクト管理委員会は20日、北中部地方クアンチ省フーチャック村(xã Phú Trạch、旧クアンビン省クアンチャック郡)のクアンチャック電力センターにおいて、投資総額40兆1230億VND(約2460億円)に上る第2クアンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所の着工式を開催した。
![]() (C) EVN |
また、同センター内で試運転を進めている第1クアンチャック火力発電所が国家送電網への送電を開始したことも発表された。
第2クアンチャックLNG火力発電所の概要
同プロジェクトは、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」に位置付けられた国家重要エネルギー事業だ。2024年9月4日付の決定第1155号/QĐ-KKTにより投資方針と投資主が承認され、電力の安定供給に向けた2026年1月18日付の首相指示第1号/CT-TTgに基づき、事業の進捗を加速させている。
同発電所の総出力は1612.8MW(806.4MW×2基)で、LNGを燃料とするコンバインドサイクル発電方式を採用する。ガスタービンには米国のゼネラル・エレクトリック(General Electric=GE)製の設備を採用し、最新の排ガス処理設備を備える。
資金構成は自己資本20%、商業銀行からの借入金80%で、◇ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)、◇ヴィエティンバンク[CTG](VietinBank)、◇ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、◇ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク=Agribank)の大手国営銀行4行が共同融資する。
設計・調達・建設(EPC)は中国電力建設(パワーチャイナ=POWERCHINA)とベトナム機械組立総公社[LLM](LILAMA)の共同事業体が担当し、1号機は2030年2月、2号機は2030年4月に商業運転を開始する見通しだ。
第1発電所の進捗とセンター全体の展望
一方、第1クアンチャック石炭火力発電所(総出力1403MW、701.5MW×2基)は超々臨界圧(USC)方式を採用しており、工事全体の進捗率は99.62%に達している。試運転を通じて、これまでに計6億2000万kWhの電力を国家送電網に供給しており、2026年内の商業運転開始を予定している。
第1クアンチャック火力発電所と第2火力発電所の投資総額は計82兆1450億VND(約5000億円)超、総出力は3015.8MWとなる。両発電所の完成後は、年間172億kWh超の電力を供給する計画だ。
将来的に第3発電所を含むクアンチャック電力センター全体(総出力約4500MW、投資総額121兆8200億VND=約7500億円超)が完成すれば、年間260億kWh超の発電能力を備え、中長期的なエネルギー安全保障の確保と経済成長を支える中核拠点となる。








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