ホーチミン市情報通信局は、新型コロナウイルスに関する虚偽の情報をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散した芸能人3人の責任を追及する方針だ。
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フェイクニュースを拡散し問題となっているのは、男性歌手ダム・ビン・フン(Dam Vinh Hung)、女優ゴ・タイン・バン(Ngo Thanh Van)、女性コメディアンのカット・フオン(Cat Phuong)の3人。
これに先立つ1月26日、ダム・ビン・フンは自身のSNSのファンページで「新型コロナウイルスに感染しチョーライ病院に入院中の中国人2人が死亡した」という虚偽の情報を拡散した。その後この情報は削除され、感染の危険性に関する警告のみが残っている。
一方のカット・フオンは同日、自身のSNSで「新型コロナウイルス患者は1区に行き、3区、5区、7区にも行った」と投稿し、安全のために「AIR+マスク」を購入・使用するよう促した。
また、ゴ・タイン・バンは1月31日、自身のSNSのファンページで新型コロナウイルスの流行中にも武漢~ベトナム間の路線を運航する航空会社の情報を投稿。しかし、同時点でベトナム航空局はすべての航空会社について同路線の運航の一時停止を発表していた。ゴ・タイン・バンは読者からの批判を受けて投稿を削除し、同日午後にファンページで謝罪した。
ホーチミン市情報通信局は、著名であるほどSNSなどでの発言の責任は重く、世間に大きな影響を与えかねないことを理解すべきとコメントした上で、当局または保健部門のウェブサイトで提供された公式の情報のみを拡散するよう呼び掛けた。
ゴ・タイン・バンは6日、カット・フオンは10日、ダム・ビン・フンは11日にそれぞれ同市情報通信局と話し合いの場を持つ予定だ。