- 設備投資で製鋼・圧延一貫生産体制が実現
- 北部市場でさらなる競争力の向上に期待
- VISの年間生産量、合計80万tに

共英製鋼株式会社(大阪府大阪市)は3日、ベトナム北部の拠点であるベトイ鉄鋼[VIS](Vietnam - Italy Steel=Visco、北部紅河デルタ地方フンイエン省)の北部紅河デルタ地方ハイフォン市の工場圧延ラインが完成し、竣工式を執り行った。
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VISは、フンイエン省に圧延工場、ハイフォン市に製鋼工場を保有しており、両工場が約80km離れていたため効率的な操業に課題を抱えていた。しかし、今回の設備投資により、製鋼工場敷地内に圧延工場を建設することで、製鋼・圧延一貫生産体制が実現した。
また、設備はベトナム国内最速の最大秒速44mの高速圧延が可能で、従来取り組んできたコスト削減と合わせると、課題だった競合とのコスト差の解消にもつながり、激しさを増す北部市場でさらなる競争力の向上が期待される。
VISの年間生産量は、フンイエン工場の30万tにハイフォン新工場の50万tが加わり、合計で80万tとなる。