日本の家電ブランド「サンヨー」がベトナム市場に再参入

2026/03/30 05:45 JST配信

 パナソニックは25日、ホーチミン市でイベントを開催し、家電ブランド「サンヨー(SANYO)」をベトナム市場に再投入すると発表した。市場復帰の第一弾として、若年層をターゲットとした新たなエアコンシリーズを展開する。

(C) SANYO
(C) SANYO

「サンヨー」ブランドの歴史とベトナム市場への復帰

 三洋電機は1947年に日本で設立され、1958年に初のエアコンシステムを開発し、冷却技術のパイオニアとなった。ベトナム市場には1995年に家電工場を建設して進出した。2008年にはベトナムで「サンヨー」ブランドのエアコンを発売した。

 その後、2011年にパナソニックの完全子会社となり、2014年には中国の家電メーカーであるハイアール(Haier)がベトナム工場を買収し、ブランド名をアクア(AQUA)へと変更した。しかし、エアコン部門はパナソニックが保持し、同社のグローバルな研究開発システムに統合された。

 今回、「サンヨー」は独立したブランドとして、パナソニックの先進技術と日本の品質基準を融合させ、より手頃な価格帯でベトナム市場に再参入する。製品はマレーシアにあるパナソニックの工場で生産される。

新製品の技術と今後の展望

 主力製品となるエアコンは、「快適さ」「持続可能性」「日本の品質」「調和のとれたデザイン」の4つの要素を軸に開発された。技術面では、60秒で室温を最大▲9度下げる急速冷却機能や、気流を空間全体に均等に分散させるシステムを搭載している。また、騒音を約21dBに抑える静音モードや、自動で温度を調整する睡眠モード、使用習慣を学習して最大23%の電力を節約するスマートエコ機能、PM2.5対応の微粒子フィルターなども備えている。

 「サンヨー」はベトナムを戦略的市場と位置づけており、製品や販売網、アフターサービスへの長期的な投資を通じて、ベトナムの消費者の現代的な生活空間に欠かせない安定した冷却ソリューションを提供していくことを目指している。

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