- ベトナムと米国、外交関係樹立30周年
- 米政府による無償援助総額4.3億USDに
- 防衛協力分野の拡大へ

ホアン・スアン・チエン国防次官と米国防総省インド太平洋安全保障担当のジョン・ノー国防次官補は8日、ベトナムと米国の13回目の国防政策対話を行った。両国は2025年で外交関係樹立30周年を迎える。
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チエン氏は、ベトナム戦争の影響を克服するための協力は、両国関係における明るい点であり、両国首脳が強くコミットする優先事項だと強調。米国が東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港でのダイオキシン除染プロジェクトに新たに1億3000万USD(約190億円)を補助すると発表したことを評価した。米政府による無償援助の総額は4億3000万USD(約630億円)に上る。
前回の国防政策対話からこれまでに、両国は共同で4回の遺骨発掘調査を実施し、米兵のものとみられる遺骨8柱を米側に引き渡した。また2024年8月以降、米ハーバード大学の支援を受けて、ベトナム兵関連の戦争遺品43点をベトナム側の遺族や退役軍人に返還している。
ノー氏は今年2月の両国の国防相間の電話会談を振り返り、ピート・ヘグセス国防長官が力強く独立したベトナムに対する支持を改めて表明したと述べた。
今後両国は、2024年9月に署名した両国の防衛協力に関する共通ビジョン声明の改定合意内容を実施するとともに、協力分野の拡大を図る。