- ベトナムとタイが16日に首脳会談開催
- 包括的・戦略的パートナーシップに格上げ
- ベトナムにとって13か国目
ファム・ミン・チン首相は16日、ベトナムを公式訪問したタイのペートンタン・チナワット首相と会談した。チナワット首相は15日と16日の日程でベトナムを訪問した。
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両首相は16日に会談し、両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げすることで一致した。双方はこの席で、以下の3つを柱を軸に協力を推進していく方針を確認した。
◇持続可能な平和のための協力:
政治・国防・安全保障分野における協力の強化を図る。両国首相による年次会談の開催、国防・犯罪対策対話に関するメカニズムを閣僚級対話に格上げする。また、第三者が相手国に対抗する目的で自国領土を使用させず、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的役割や南シナ海の平和維持など地域問題でも緊密に連携する。
◇持続可能な発展のための協力:
サプライチェーンや企業間連携、グリーン成長戦略を推進。両国間貿易額を早期に250億USD(約3兆6000億円)に引き上げることを目指す。クリーンエネルギー、デジタル経済、ハイテク農業などへの投資促進に向けた環境整備を進める。
◇持続可能な未来のための協力:
教育分野の協力や学生間交流、語学センターの拡充、若者世代の交流促進、さらには直行便の増設を行う。
さらに両国は、特にタイ東北部との間における貿易・投資・交通インフラ・観光の連携を強化するほか、STEM(科学・技術・工学・数学)、人工知能(AI)、半導体などの先端分野での協力も加速させる。会談後には、両首相の立ち会いのもと、両国の関係省庁および地方自治体間で協力文書8件が締結された。
なお、2025年5月16日現在、ベトナムと包括的・戦略的パートナーシップを結んでいる国は以下の13か国となっている。