- 外交関係樹立75周年に合わせた公式訪問
- 包括的パートナーシップ深化と協力拡大へ
- あらゆる分野での協力関係を強化
ルオン・クオン国家主席は28日、ベトナムを公式訪問していたハンガリーのシュヨク・タマーシュ大統領と会談した。シュヨク大統領は27日から29日までベトナムに滞在した。
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今回の訪問は、ベトナムとハンガリーの外交関係樹立75周年(1950~2025年)に合わせて行われたもので、両国間の包括的パートナーシップの深化と協力拡大を推進することを目的としている。
シュヨク大統領は会談で、ハンガリーはベトナムを東南アジアにおける最も重要なパートナーとして位置づけており、あらゆる分野での協力関係を強化したい意向を表明した。
両首脳は、貿易・投資が両国関係の重要な柱であることを強調し、経済協力合同委員会の役割をさらに発揮し、両国の各省庁・地方自治体・企業間の協力を強化するほか、ベトナム・欧州連合(EU)自由貿易協定(EVFTA)の効果的な実施を推進することで一致した。
クオン国家主席は、ハンガリー側に対し、他のEU加盟国のベトナムEU投資保護協定(EVIPA)の批准と、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)規制に違反するとしてEUが2017年からベトナムに出している警告措置(イエローカード)の早期解除の働きかけを要請した。
両首脳は、情報技術やエネルギー、農業、食品産業、製薬など、ハンガリーが強みを持つ分野での投資連携を強化し、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場またはEU市場へ相互に進出する際の架け橋となることで一致した。
教育・人材育成面では、ハンガリーが毎年ベトナムに提供している200件の奨学金を有効活用し、医療や製薬、情報技術、環境、農業などの分野の人材育成に優先的に充当する。
双方はまた、国防・安全保障、農業、文化、観光、人的交流などの伝統的な分野における協力深化を進めるとともに、デジタル変革、情報技術、環境、水資源管理などの新たな分野にも連携を拡大していく。
さらに、国連をはじめとする多国間フォーラムで緊密な協力と相互支援を継続することで一致し、全ての紛争は国連憲章と国際法、特に1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき、平和的手段で解決すべきとの共通認識を示した。
シュヨク大統領はベトナム滞在中、トー・ラム書記長やファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長とも会見した。