- 対日戦勝記念日80周年記念式典で訪中
- 旧ソ連とロシアの多大な支援に深い感謝
- 原子力協力協定の交渉加速で一致
9月3日の対日戦勝記念日に中国の北京市で開催された中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典への参加に併せて同国を訪問したルオン・クオン国家主席は同日午後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会見した。
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クオン国家主席は会見で、ベトナムの独立・統一・国家建設に対する旧ソ連とロシアの多大な支援に深い感謝を表明した。国家主席はまた、ロシア軍の儀仗隊が2日にハノイ市で開催されたベトナム建国記念日80周年の軍事パレードに参加したことへの謝意を述べ、ベトナムはロシアの安定と発展を常に支持し、ロシアと東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力も促進すると強調した。
一方のプーチン大統領は、両国の外交関係樹立75周年を迎える中で、クオン国家主席と会見できたことを嬉しく思うと述べた。大統領は、ロシアはベトナムとの伝統的友好関係を重視していると強調し、建国記念日に祝辞を述べるとともに、ベトナムの80年間にわたる国家建設の成果を評価した。
双方は、経済・貿易・投資関係を、政治関係に見合う水準へと引き上げる方針を確認した。また、相互の輸出品に対する市場開放をさらに拡大し、石油・ガスやエネルギー分野での協力を強化するほか、ベトソブペトロ(Vietsovpetro)とロスベトペトロ(Rusvietpetro)の合弁事業を支援し、原子力協力協定の交渉を加速することで一致した。
クオン国家主席は、ロシア企業がベトナムの工業団地、製薬、情報技術(IT)、デジタル技術分野で新たな投資の方向性を模索することを歓迎するとした。
双方はまた、国防・安全保障、軍事、海洋科学研究、サイバーセキュリティ、衛星インターネット管理の分野での協力強化に合意した。このほか、医療、教育・人材育成、人的交流、交通運輸、観光分野での協力促進を確認し、さらに国連やASEANをはじめとする国際・地域フォーラムでの連携と相互支持を継続することで一致した。