北部ランソン省人民裁判所は23日、女性人身売買事件の被告ブ・ティ・ラン・アイン(27歳・女)に懲役16年の判決を出した。
アイン被告は2005年に同裁判所から女性人身売買罪で懲役5年の判決を受けたが、3歳以下の子どもがいることを理由に刑の執行を延期されていた。その後、同被告は刑を逃れるために5年間に3人の子どもを産み続ける一方、新たに3人の女性をだまして中国に売り飛ばしていた。この件でランソン省警察は2007年11月28日にアイン被告を再逮捕したが、その際も生後3カ月の子どもがいることを理由に同被告は身柄の拘束を免れていた。
同省人民裁判所は当初3月28日と4月24日にアイン被告の裁判を予定していたが、同被告の欠席により延期を余儀なくされていた。今回も同被告は欠席していたが、同裁判所は被告不在のまま新たに懲役16年の判決を出した。これにより、同被告は前回の懲役5年と合わせて計21年の懲役刑を受けることになる。同裁判所はまた、同被告に被害者女性3人に対する総額2380万ドン(約15万円)の賠償金の支払いを命じた。