4月1日午後9時10分ごろ、ホーチミン市4区グエンコアイ通りにある高級マンション「ギャラクシー9 (Galaxy 9)」のエレベーター内で、同マンションに住む7歳の女児が61歳の男に無理やりキスされるという事件が発生した。その後の警察の捜査により、この男が検察院の元副院長だったことが判明し、大バッシングを浴びている。
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女児にわいせつ行為を働いたこの不届き者は、南中部沿岸地方ダナン市人民検察院のグエン・フウ・リン元副院長(61歳、ダナン市ハイチャウ区在住)と判明。2018年に定年退職したとはいえ、法を司る立場にあった検察職員が幼い女児相手に痴漢行為に及んだということで、世間は大きなショックを受けている。
リン元副院長はこの日、同マンションにある娘宅を訪れた後、偶然エレベーターに乗り合わせた女児に抱きついたり、無理やりキスを迫るなどのわいせつ行為を働いた。女児はエレベーターのドアが開くとすぐ外に逃げ出したが、その際、あまりの恐怖で足がもつれて転倒しそうになったという。
犯行の様子は、エレベーター内の監視カメラに一部始終が写っており、事件後にネットで拡散。通報を受けて捜査を開始した地元警察は、カメラの映像などから痴漢をリン元副院長に特定。しかし、リン元副院長は事件発生直後にダナン市に戻っていた。リン元副院長は、報道陣の取材に応じて、監視カメラに写っているのが自分だと認めたものの、「ちょっと可愛がっただけ」「酒は飲んでいなかった」と痴漢行為を否認している。
一方、現場近くに居合わせ、リン元副院長がタクシーで同マンションに戻ってきたところを目撃した人は、酒の匂いがしたと証言している。ホーチミン市警察は、引き続きこの事件の捜査を進めている。
なお、これに先立つ3月4日、ハノイ市にあるマンションのエレベーター内で、20歳の女子大生が男に無理やりキスされるという同様の事件が発生しており、警察が男に下した罰金20万VND(約980円)の処分が軽すぎるとして、事件後も大きな波紋を呼んだ。