名探偵コナンに登場する主人公のライバルキャラクターの「怪盗キッド(Kaito Kid)」がベトナムの検索トレンド1位に突如躍り出た。理由は、怪盗キッドのファンページが、現在行われている2022年度の高校卒業 兼 大学入試試験(国家統一試験)の国語の問題を事前に予想して見事的中させたためだ。
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青山剛昌原作の「名探偵コナン」は、ベトナムでも非常に人気があり、毎年劇場用アニメ映画も上映されている。同じく青山剛昌原作の「まじっく快斗」の主人公で、怪盗キッドとして名探偵コナンに登場する「黒羽快斗(怪盗キッド)」も全国区の知名度を誇り、フェイスブック(Facebook)にはベトナムのファンが作ったファンページも存在する。
このファンページが国家統一試験の前日、「マジックショーは終わりだ。明日の国語の入試課題は、作家グエン・ミン・チャウ著の『遠くの船』だ。みんなの健闘を祈るよ」と投稿。翌日行われた国語の試験では、まさに『遠くの船』が課題となっており、見事に予想を的中させた。
怪盗キッドのファンページが国家統一試験の入試内容を言い当てるのは、これが初めてではなく、2020年と2021年にも国語入試の内容を的中させており、受験生たちの救世主となっている。3年連続の予想的中でフォロワーが急増しており、8日午前の時点で73万人以上に達している。
これ以前の投稿で、怪盗キッドのファンページが「マジックで問題用紙をのぞいた」とコメントしたことがあり、その的中率の高さから、教育機関のシステムに潜入して本物の怪盗さながらに問題用紙を盗み出したのではとの疑惑も持ち上がっている。この噂に対し、怪盗キッドのファンページは真っ向から否定している。
試験問題の漏えい疑惑をめぐり、教育訓練省は「漏えいの可能性はない」としながらも公安省に調査を要請した。
なお、入試の専門家らによると、国語試験の主要問題は教科書の作品の中から出されることになっており、その数も少ないため、過去の傾向などから分析して予想を的中させることは可能だという。