ホーチミン市資源環境局がこのほど発表した市内の地下水の水質に関する報告で、地下水の汚染状況の実態が明らかになった。
それによると、ゴーバップ区、12区、トゥードク区、タンビン区、タンフー区、ビンタン区、9区、10区、11区の地下水は窒素含有量が高く、特にゴーバップ区の地下水からは飲料用水の基準値を上回る硝酸イオン(NO3)が検出された。原因については、地上の汚染された表面水が地下に染み込んでいるためとみられている。浄化槽や水質汚染の激しい運河の近くで井戸を掘ることも原因の一つだという。
地中深くの第3層や第4層の地下水はまだ汚染が進んでいないが、以前に掘られ現在は使われずに放置されている小口径の井戸から汚染物質がこれらの層に入り込む可能性があると懸念されている。
現在市内で使用されている地下水は1日当たり約52万4500立方メートルで、このうち約30万立方メートルが企業の生産活動に、残りが生活用に使われている。