卵子をあっせんするブローカーが暗躍

2010/12/18 07:26 JST配信

 ベトナムの法律では卵子や精子の売買が禁じられているが、実際には卵子をあっせんするブローカーが暗躍している。13日付ティエンフォン紙電子版が報じた。

 中央産婦人科病院のグエン・ベト・ティエン院長は、卵子売買の現状について、病院側に卵子提供者の登録制度がない一方で、何らかの原因で自分の卵子を使えない女性が妊娠を望むケースが多いためとしている。同院長によると、ブローカーは、不妊治療に数千万ドン(数十万円)を費やしても妊娠できずにいる女性の心理につけこんで卵子売買の話を持ちかけているのではないか、という。

 病院側としては、患者が卵子提供者を伴って手続きを済ませればすぐに治療に移ることができるが、卵子の売買が禁止されていること、ブローカーにだまされるケースがあること、人の卵子の提供を受けた場合流産の可能性が高いことなどを良く理解して欲しいと注意を呼び掛けている。

 同病院のレー・アイン・トゥアン副院長は、「卵子提供者と妊娠希望者との間でお礼や薬代などの名目で現金がやり取りされる場合があることは承知しているが、それは両者間の関係で病院側は関与していない。もし卵子売買を事前に発見したら、不妊治療を拒否する」と話した。

 保健省のある幹部職員は「法律は、原則的に卵子や精子を自発的に無料で、かつ名前を隠して提供することを認めている。これは子供の養育権や遺産相続権に関する係争を避けるための規定だが、実際には世界中でこうした係争が多く発生している」と語った。

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