国家監査機関のチャン・バン・チュエン総裁は25日に会見を行い、ベトナム造船工業総公社(ビナシン)に対する監査を終えたことを明らかにした。監査結果は政府の正式公文を受けた後に発表する方針。26日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
チュエン氏は会見で「ビナシンは国家規定に違反し、政府の指導を順守していなかった。更に個人的利益を目的とした違法な共謀行為が確認された」とし、「当機関は公安省に対して刑法に抵触する可能性がある9つの事案を調査するよう要請した」と述べた。
そのなかでも特に問題視されているのは、▽ベトナム投資開発銀行(BIDV)の債権を買い取るために国際社債を使用したこと、▽ズンクアット造船案件(第1期)において自らの責任を放棄した対応を取り、多大な損失を発生させたこと、▽ハノイ住宅株式商業銀行(ハブバンク)(HBB)の株式を譲渡する際、汚職に手を染めた役員がいたこと――の3つの事案であるとした。