50年間で食事内容は大幅に改善も、健康状態は悪化傾向

2013/01/31 07:02 JST配信

 国家栄養研究所の調査結果によると、この50年間でベトナム人の食事は量が増え、タンパク質の摂取量も増加するなど大幅に改善した。しかし健康状態は悪化傾向にある。29日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。

(C)24h
(C)24h

 1人1日当たりのたんぱく質摂取量は、1964~1966年に13.4グラムだった。1970~1975年には12.2グラムに減少し、バオカップ制度(配給制度)時代後期の1981~1985年に13.4グラム前後まで回復した。2000年には20グラム、2010年には30.6グラムと約50年前の2倍以上に増加した。

 一方、1人1日当たりのコメ消費量は1985年の450グラムから2012年には350グラムに減少、イモ類の消費量も1985年の70グラムから2012年には10グラムにまで急減している。

 こうした食事内容の改善に反して、ベトナム人の健康状態は悪化する傾向にある。全国の1万7000人余りを対象にした調査で、肥満率16.3%という結果が出た。肥満率は年を取るほど高く、男性より女性が、農村部より都市部の方が高い。

 専門家らは、肉食やファストフードの増加、外食の習慣、飲酒、運動不足などが肥満の原因と指摘している。

[Tien phong online, 06:06 | 29/01/2013,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省は8日、ベトナムにおける非感染性疾患について2015年の調査結果を発表した。それによると、世界...
 米市場調査会社のニールセンが16日に発表した一般消費財の消費実態に関するレポートによると、ベトナム...
 国家栄養研究所は19日、ベトナム人の肉類摂取量は世界の平均を下回っているものの、肥満率は上昇傾向が...
 保健省は4日、2009~2012年期栄養総合調査の結果を発表した。それによると、食事内容の改善によって平...
 国家栄養研究所がこのほど発表した調査結果によると、都市部における45歳~49歳までの人口9.9%が「肥...
 1月下旬に開催されたシンポジウム「肥満−コミュニティーの認識から医療の実施まで」で、ホーチミン市にお...

新着ニュース一覧

 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の...
トップページに戻る