クアンガイ省:謎の皮膚病が再発、カビた米の摂取が原因か

2013/03/11 06:02 JST配信

 南中部クアンガイ省山間部のバトー郡とソンハー郡で過去2年間、発症者240人、死亡者 24 人を記録した謎の皮膚病は、昨年8月から沈静化していた。しかし今年2月末から再び症例が見られるようになり、新たな感染者は7人となった。7日付タインニエン紙(電子版)等が報じた。  

(C)Thanh Nien
(C)Thanh Nien
(C)Thanh Nien
(C)Thanh Nien

 この謎の皮膚病は、手足の皮膚がはがれるだけでなく、呼吸困難と肝臓・腎臓疾患、肝酸素上昇などの症状を伴う。国内の医療専門家と世界保健機関(WHO)が原因究明に当たっていたが、解明できなかった。

 以前治療に参加した医師たちの中から、ベトナム戦争時代に汚染された河川のダイオキシンなどの化学物質による影響を指摘する声が挙がっていた。当局は軍隊に依頼し周囲を調査したが、化学物質による汚染はないことが確認された。

 また、謎の皮膚病は古いカビた米を食べる地元住民の習慣によるものだとする意見も出ていた。当局は対策として患者に対して無料で治療を行うと共に、衛生に関する地元住民の認識の向上を図り、衛生的な米を無料提供してきた。今回病気が再発したのは、提供を受けた米がなくなった住民が、またカビた米を食べたたことが原因である可能性が高いと見られている。

[Thanh Nien, 08:02 (GMT+7) 07/03/2013 S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 東北部タイグエン省タイグエン市フックスアン村在住の女性スアンさんは、右足の太腿に巨大な腫瘍があっ...
 メコンデルタ地方キエンザン省ラックザー市在住のレ・タイン・ブーさん(男性:26歳)は、4歳の頃から...
 メコンデルタ地方ベンチェ省ゾンチョム郡ゾンチョム町在住のグエン・ティ・フオンさん(26歳)は原因不...
 南中部クアンアム省で金採掘従事者が「奇病」にかかっている問題(※関連ニュース参照)で、患者を診察し...
 南中部クアンナム省タンビン郡のビンディンとビンチの両村では、金採掘に従事していた労働者約60人が「...
 北部ホアビン省ダーバック郡ムオンチエン村保健所のサー・ティ・タン所長によると、ひび割れした皮膚か...

新着ニュース一覧

 商工省と複数の省・市における太陽光発電事業を巡る違反事件で、ハノイ市人民裁判所は、ホアン・クオッ...
 国家主席府は4月29日、受刑者8055人と刑執行猶予中の1人の計8056人に対する国家主席の特赦の決定を発表...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議が5月5日に開幕した。  今国会では、国家構造に関する201...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 ホーチミン市文化スポーツ局は、4月30日の南部解放記念日にサイゴン川沿いエリアで実施を計画していた...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)事業の一環で行われた軍事パレードを見物する...
 衣料の製造・販売を行う韓国のレシピグループ(Recipe Group)はこのほど、同社が展開するファッションブ...
 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
トップページに戻る