日本の「消せるボールペン」、悪用への懸念から輸入規制の対象に?

2013/09/18 08:49 JST配信

 ホーチミン市税関局はこのほど、日本発送の郵便物の中から、温度変化によって色が変わるボールペン「フリクションボール」が大量に見つかったことについて、「現行規定では、こうした商品の流通が禁止されていないものの、悪用されれば国民に重大な損害を与えかねない」として、早期に同製品の輸入制限を設けるよう、関連機関に要請した。13日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。

 今回発見されたのは、日本のパイロット社が生産している「フリクションボール3」。擦るとインクが消えるのが特徴で、既に日本市場では広く浸透しており、取扱説明文にも公文書や契約書に使用することは出来ないと明記されている。しかし、ベトナムではまだ殆ど知られていないため、書類を作成する際に悪用される可能性があると指摘する声が挙がっている。

 なお、以前中国から輸入された「魔法ペン」なるものが巷に流通しているというニュースが流れたが、こちらは書いた文字が数時間経つと消えてしまうという、詐欺師御用達の代物だった。通常のボールペンよりかなり割高だが、ネット上で容易に購入できるため、現在もよく売れているようだ。

[Minh Tam, Saigon Times, 17:50 (GMT+7) 13/09/2013U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 東南部地方ドンナイ省警察は26日、詐欺・資産横領の容疑で指名手配されていたグエン・ティ・トゥエット...
 財政省はこのほど、温度変化によって色が変わるボールペン、いわゆる「消せるボールペン」の輸入規制に...
 最近ベトナムでは「魔法ペン」と呼ばれるペンが巷に出回っている。この「魔法のペン」で書いた文字は数...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る