フオン寺祭り、小額紙幣賽銭の多さが悩み

2014/01/14 15:22 JST配信

 ハノイ市ミードゥック郡にあるフオン寺では、毎年旧暦の1月6日から3か月にわたり「フオン寺祭り」が行われる。同寺のティック・ミン・ヒエン住職はインタビューに対し、「賽銭をいただけるのは非常にありがたいことだが、毎年この時期になると、小額紙幣の賽銭が急増して運ぶだけでも一苦労だ」と明かした。

(C)Tuoi tre.Tien Thanh
(C)Tuoi tre.Tien Thanh

 フオン寺祭りは、ベトナム最大規模の仏教徒の祭りで、毎年全国から参拝客が押し寄せ、その数は年々増え続けている。なお、フオン寺とは、フオンティック山にある寺や祠など大小あわせて10数か所の総称で、ベトナムにおける仏教の聖地とされている。

 ヒエン住職によると、フオン寺祭りのシーズン中の賽銭は毎年総額220億ドン(約1億1000万円)に上り、紙幣の運搬袋を1200個も準備しなければならない。これをまずはミードゥック郡のベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク:Agribank)支店に運び、そこからベトナム国家銀行(中央銀行)に運送する。中央銀行の幹部は、「フオン寺の賽銭を一度に運ぼうと思ったら、12台の現金輸送車が必要になる」と語った。フオン寺の賽銭を運ぶだけでも大仕事だが、北部各地の寺から運ばれる賽銭を合わせれば小額紙幣の枚数は膨大な量になる。

 ミードゥック郡人民委員会のグエン・バン・ハウ副主席によると、祭りのシーズン中は1日平均3万人が訪れ、これによる観光収入は同郡にとって重要な財源となっている。なお、寺の拝観料と渡し舟の料金は昨年と変わらないが、観光客が多く利用するロープウェイの料金は12万ドン(約600円)から14万ドン(約700円)に値上げされた。

[Tuoi tre online,09/01/2014 08:26 (GMT + 7),O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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