北中部トゥアティエン・フエ省人民委員会はこのほど、地雷の探知・除去事業を手掛ける社会的企業APOPOとの間で、「アルオイ郡における地雷・不発弾除去プロジェクト」に関する協力契約を締結した。
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同プロジェクトは、ドイツの外務省の支援により実施されるもので、支援総額は25万7911ユーロ(約3630万円)に上る。プロジェクトは年内に展開し、同省の地雷除去および不発弾処理能力を向上させると共に、地雷・不発弾に関するデータベースを構築する。
なお、同プロジェクトの実施機関であるAPOPOは、ベルギー人のバート・ウィートジェンス氏が創設した、タンザニアに本拠を置く社会的企業で、アフリカ原産のネズミを訓練し、その嗅覚を活かして地雷を探知・除去している。厳しい訓練を乗り越え、地雷除去の最前線に向かうネズミたちは「ヒーローラッツ」と呼ばれている。
因みに、ある統計によると、ベトナム戦争の終結から2000年までの25年間に全国で地雷や不発弾の被害により死亡・負傷した人は10万人以上に上り、年平均約4000人もの人が地雷・不発弾の被害者となった計算になる。