ホーチミン:聖母マリア教会、年内に修復工事開始へ

2015/06/17 07:39 JST配信

 フランス植民地時代から残る歴史的建造物で、ホーチミン市内観光のハイライトの一つでもある、ドゥックバー(聖母マリア)教会の修復工事が年内にも始まる見通しだ。7月にホー・バン・スアン司祭が渡仏して、修復に必要なガラスや瓦などについて報告するという。

(C)  tuoitre
(C) tuoitre

 同司祭によると、工事は3か月後を目途に始まり、修復には数年を要する。修復工事の計画自体は、10年以上前からあったというが、当時は優先すべき工事が他にたくさんあったため、修復工事は計画のみに終わった。

 しかし、同教会は現在、かなり老朽化が進んでおり、特に長い年月、雨風にさらされた屋根は深刻な状態となっていることから、教会側は、これ以上計画を先延ばしにすることは不可能と判断し、修復工事の開始を決めた。

 ドゥックバー教会は、サイゴン(現ホーチミン市)がフランスの支配下にあった1877年から1880年にかけて建設されたカトリック教の大聖堂。完成から既に135年が経過しているが、これまでに1度も大規模な修復工事が行われていない。

 ホー・バン・スアン司祭は、老朽化の他に気になることとして、一部の心無い観光客が教会の壁に落書きをしている現状を指摘した。「観光客が近づけないように柵を設置すべきかとも考えたが、結局、大切なのは人々の考え方だと思う」と述べ、人々の意識向上を訴えた。

[MAI HOA - DIEU NGUYEN TUOITRE 14/06/2015 10:01 GMT+7U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市1区中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会でこのほど、大掛かりな修復工事が始ま...
 ホーチミン市1区中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会に侵入し寄付金(献金)を盗もうとした疑...
 ホーチミン市1区中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会は、完成から今年で135年を迎える。教会...
 フランス植民地時代から残る歴史的建造物の1つであるホーチミン市1区のドゥックバー(聖母マリア)教会は...

新着ニュース一覧

 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の...
トップページに戻る