1日から4日まで全国で高校卒業・大学入学統一試験が実施され、最終日の4日は午前に歴史、午後に生物の試験が行われた。教育訓練省の統計によると、歴史の受験者数は受験生100万5000人中約15万3000人で、全8科目の中で最も少なかったという。生物の受験者数は約28万3000人だった。
(C) tuoitre |
多くの試験会場で歴史の受験者数が10人以下だったほか、受験者が1人もおらず試験会場を「店じまい」するケースも各地で見られた。
歴史の試験は8時から11時まで、180分間の長丁場。受験生らは今年の歴史の設問について、東南アジア及びASEANとの協力関係や南シナ海問題といった現代史ではないかなど、様々に予想していた。
実際に出題された設問は、大問1が「1952年から1973年の日本における経済成長の概要と、成長の原因について述べよ」。多くの受験生の予想に反し、日本の高度経済成長期について問うものだった。
大問2はグエン・アイ・クオック(故ホー・チ・ミン主席)の活動や功労について、大問3は故ホー・チ・ミン主席が初代国家主席を務めたベトナム民主共和国の標語「自由」と「独立」の権利について論じさせる問題。大問4は、1954年に第一次インドシナ戦争の休戦協定により北緯17度線で国土が南北に分割された事件について、またフランスの植民地支配に対する抵抗戦争の勝利を確実にした要因と、この要因を更に発展させるべく現代の青年がすべきことについて、それぞれ論じさせるものだった。