今年から、高校卒業試験と大学入学試験が一つの試験に統一された。統一試験では、受験した科目の結果で両方の試験の合否が決まるが、入試に必要な科目が合格点に達していても高卒試験に受からないというケースが生じかねないとして、これを懸念する声が上がっている。
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受験生は、必須科目3科目と選択科目1科目以上、最低4科目の試験が義務付けられる。このうち数学、ベトナム語、外国語は必須科目で、残る1科目は物理・化学・生物・歴史・地理から選択する。
入試では、受験した科目の中から大学が求める科目の結果を提出するだけでよい。受験生は、自分の試験結果を知ってから得点の高かった科目を組み合わせて大学に出願することで、自分の能力に合った大学を選べる上、不合格のリスクも下がる。
しかし、原則として高卒試験に合格しなければ入試には出願できず、いくら入試の必要科目が高得点で合格点に達していても、高校を卒業できないというケースも起こり得る。高卒試験と入試を別々に受験しなければならなかった受験生の負担を軽減すべく導入された統一試験制度だが、せっかく苦労して入試の合格点を取っても大学には入れず、結果的に負担が増えるとして、同制度を疑問視する意見も多い。
ベトナム初となる統一試験は、7月1日から4日まで実施され、全国で約100万人が受験した。各省・市の教育訓練局は、今月末にも高卒試験の結果を発表する。8月1日までに各大学への出願に必要な点数の目安が発表され、出願の受け付けが開始される。