ホーチミン:代理出産の胚移植2件で妊娠成功、1件は双子

2015/09/21 15:40 JST配信

 保健省から代理出産の実施が認められている国内3病院の一つ、ホーチミン市ツーズー産婦人科病院で、受精卵(胚)を代理母の子宮に移植する2件の手術が行われ、いずれも胚が着床し妊娠に成功した。このうち、1人の代理母が双子を妊娠したことが確認された。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 南中部沿岸地方カインホア省に住む28歳の女性は、子宮が小さい上に子宮頸管がなく、結婚から4年が経っても妊娠できなかったため、従姉に代理母を依頼した。現在、この代理母が妊娠中の双子は7週目に入ったことが確認された。

 また、東南部バリア・ブンタウ省に住む31歳の女性は、子宮が小さいことによる不妊で、同病院で治療を6回受けるも成功しなかった。彼女は法律の改正により代理出産が認められたため、従妹に代理母を依頼した。この代理母は現在、妊娠5週目だという。

 同病院は現在までに、規定の条件を満たした代理出産の申請18件を受理した。このうち、13件は規定に従い書類の処理が完了し、8件が承認を受け治療の段階に入った。更に、胚が着床したケースは4件で、うち2件は妊娠に成功したことが確認されている。

 ベトナムでは代理出産が法律で禁止されていたが、2014年6月に国会で可決された改正婚姻家族法で、女性が妊娠・出産できない場合の「人道的目的」のみで認められることになった。

[Le Phuong, VNExpress, 00:00 (GMT+7) 18/09/2015, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市ツーズー産婦人科病院で16日午前10時35分頃、代理出産によって体重2.1kgと1.9kgの元気な双...
 ハノイ市中央産婦人科病院で22日午前7時25分頃、国内初の代理出産の胚移植によって体重3.6kgの元気な女...
 保健省から代理出産の実施が認められている国内3病院の一つ、ホーチミン市ツーズー産婦人科病院は12日...
 2015年1月1日施行の改正婚姻家族法で認められた代理出産が3月15日から本格
 保健省によると、1月1日施行の改正婚姻家族法で認められた代理出産について、同規定が本格的に適用され...
 保健省は、代理出産及び体外受精による妊娠・出産を規定する政令草案に関する会議で、国内の病院3か所...
 国会は19日、婚姻家族法の改正案を可決した。今回の改正案では、代理出産の限定的条件下での容認が明記...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る