12月4日開催｜【日本人が知らない】ベトナム市場の真実と日系企業の経営課題... (PR)

　タイのバンコクで14日夜、2015年の東南アジア文学賞(Southeast Asian Writers Award＝The S.E.A. Write Award)の授賞式が開催され、ベトナム人作家チャン・マイ・ハイン(Tran Mai Hanh)氏が「戦争のレポート1-2-3-4.75(Bien ban chien tranh 1-2-3-4.75)」と題した歴史資料小説で同賞を受賞した。

(C) zing

　約600ページに及ぶこの小説では、ベトナム戦争時代の多数の機密資料が初めて公開され、ベトナム共和国(南ベトナム)政権の最後の数日間の様子が描かれている。同作品は、2014年にベトナム作家協会の文学賞にも選出された。

　作家であり記者でもあるハイン氏は1943年生まれ。1975年4月30日にベトナム人民軍(北ベトナム軍)の戦車が南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)に突入し、南ベトナムの首都サイゴンが陥落したというベトナム戦争終結時の記事を初めて書いた記者としても知られている。

　東南アジア文学賞は、1979年に創設された文学賞で、東南アジアで活躍する詩人や作家を対象として、ASEAN加盟国が国ごとに選出した1名に授与される。受賞作品のジャンルは、詩、短編、小説、演劇、民話伝承、学術論文、宗教書など様々だ。

　ベトナムは1996年から同賞に参加しており、これまでにハイン氏を含む18人のベトナム人作家が同賞を受賞している。過去に受賞したのは、◇トー・フウ(To Huu、1996年に受賞)、◇バン・ベト(Bang Viet、2003年)、◇グエン・ゴック・トゥ(Nguyen Ngoc Tu、2008年)、◇グエン・ニャット・アイン(Nguyen Nhat Anh、2010年)、◇タインタオ(Thanh Thao、2014)など。