南中部沿岸地方ダナン市グーハインソン区のクアンテーアム寺に建設された国内初の仏教文化博物館が、12月24日に開館する。約200体の仏像が展示される予定で、その中に「頭は一角竜、体は魚」の動物に座った珍しい観音菩薩像がある。竜頭観音の一種だ。
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この仏像は高さ約50cm、重さ約7kgの銅像で、20世紀初頭に鋳造されたとみられる。竜は口から波を吐き出し、体が荒波に乗っている。クアンテーアム寺の僧侶ティック・フエ・フン師によると、数年前に住民がこの仏像を偶然掘り出し、寺に寄贈したという。
2015年初頭に日本のある国会議員が同寺を訪れた際、僧侶のティック・フエ・ビン師がこの観音菩薩像を紹介したところ、津波の難を避ける祈願をするため仏像を借りて日本で複製を作りたいとの表明があり、ビン師はこれに同意した。
グーハインソン区では、ベトナム日本文化センターが建設されている。先の国会議員は8月に同センターを訪れ、2011年の東日本大震災の津波にも耐えた樹木と同種の木を3本植樹した。観音像の話と共に日越文化交流のエピソードになっている。