情報通信省傘下の情報安全局によると、インターネット上で求職求人情報サービスを提供するエン・ジャパン株式会社(東京都新宿区)傘下のナビゴスグループ(ホーチミン市)が運営する国内最大の求職求人サイト「ベトナムワークス」が2日にハッキング被害に遭ったという。
現地紙は、ハッキング被害により会員数万人のアカウント名及びパスワードの情報が流出した可能性があると報じている。ハッキング被害を受けて情報安全局が調査したところ、一部の会員情報は暗号化されておらず、またGmailなど他のアカウントと同じパスワードを使用していることが分かった。
Eメールの中には銀行取引などの機密情報が含まれているケースもあるため、同局は会員パスワードを変更すると共に、Eメールなど他のアカウントと同じパスワードを使用しないよう呼び掛けている。
なお、ベトナムワークスによると、被害に遭ったページはメインシステムから独立したセミナー参加登録ページで、求職及び求人に登録している会員情報の安全性は確保されており、システムへの影響も生じていないという。ハッカーのEメールアカウントも既に特定しており、同社は引き続きこの個人に対して必要な法的手続きをとる方針。