西北部地方と北中部地方の一帯で10日から続いた豪雨により鉄砲水や土砂崩れなどの被害が多発し、12日17時までに鉄砲水に流されるなどして46人が死亡し、33人が行方不明となり、30人が負傷したことが国家捜索救難委員会の報告で明らかになった。
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中でも西北部地方ホアビン省が最も大きな被害を受けており、死亡者19人、行方不明者14人、負傷者8人に上っている。
農業への被害については、農作地・養殖場8万3862haが冠水し、4万4877頭の家畜・家禽が溺死した。特に北中部地方タインホア省イエンディン郡にあるトンニャット農場第5刑務所附属の養豚場が大きな被害を受けており、4000頭もの豚が溺死している。
このほか、民家317軒が倒壊し、1216軒の屋根が吹き飛ばされ、3万3348軒が冠水した。また、橋26本などが崩落するなど交通への影響も出ている。
第3軍区司令部はホアビン省タンラック郡に、第4軍区司令部はタインホア省タインホア市に、首都司令部はハノイ市チュオンミー郡にそれぞれ作戦本部を設置し、捜索救難と被害克服を急いでいる。