人口抑制から政策転換、2030年に総人口1億0400万人へ

2017/10/20 17:21 JST配信

 第12期(2016~2021年任期)共産党中央執行委員会第6回会議でこのほど人口政策について討議され、今後は3人以上の子供を儲ける党員に対する取り締まりを緩和する方針が導入された。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 これに関連して、保健省傘下の人口・家族計画化総局は17日に開かれた記者会見で、「ベトナムは1960年代からこれまで夫婦1組の子供の数を1~2人とする人口抑制政策を維持してきたが、今後は夫婦1組の子供の数を2人とする人口政策に転換していく」とした。

 ベトナムの合計特殊出生率(Total fertility rate=TFR、1人の女性が一生に産む子供の平均数)は1970年代に6人に達したが、人口抑制政策により年々に低下している。合計特殊出生率は2011年に1.99人まで低下し、理想的な子供の数2.1人を下回ったという。

 東南部地方、メコンデルタ地方の合計特殊出生率はそれぞれ1.7人、1.8人と比較的低い水準にあり、中でもホーチミン市は1.45人と極めて低い。新たな人口政策により、ベトナムの人口は現在の9400万人から2030年に1億0400万人へと増加し、2049年には更に1億1300万~1億1500万人となり、以降はこの人口規模を維持していく見通しだ。

 ベトナムの法律には子供数を制限する規定が存在しないが、共産党の内規では3人目以上の子供を儲ける党員を処分すると規定し、処分法は子供数によって異なり、◇3人:譴責、◇4人:警告、◇5人以上:党除名となっている。

[Tuoitre, 18/10/2017 10:08 GMT+7, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省人口局の推計によると、ベトナムの2023年の合計特殊出生率(TFR、1人の女性が一生に産む子供の平...
 保健省は人口抑制からの政策転換を進めており、今後は地域別に出生を推奨、もしくは抑制する制度を導入...
 保健省人口・家族計画化総局によると、2018年におけるベトナムの全国の人口は前年比で約100万人増加し...
 保健省人口・家族計画化総局は、2017年事業活動総括および2018年事業計画に関する会議で、2017年に全国...
 第12期(2016~2021年任期)共産党中央執行委員会第6回会議でこのほど国民の保護や扶助の強化および健康...
 ベトナムは過去10年間にわたって、1人の女性が一生に産む子供の平均数(合計特殊出生率)の理想的な数字...
 ホーチミン市共産党委員会のグエン・ティエン・ニャン書記は4日、ホーチミン市は男女出生比(女児100人...
 保健省人口・家族計画化総局の統計によると、2016~2020年期出生時男女不均衡抑制計画の実施から1年が...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る