結合双生児ドクさん、広島国際大学で講演会―17年に客員教授就任

2018/06/29 06:42 JST配信

 広島国際大学(広島県東広島市)医療福祉学部は7月28日(土)、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の弟、グエン・ドク客員教授(医療福祉学科)の講演会を開催する。

 ドクさんは兄のグエン・ベトさん(享年26歳)とともに結合双生児として1981年に生まれ、7歳の時に分離手術に成功した。何度も手術を受けながらも自立して生活するドクさんが、その体験をもとに、2017年4月の客員教授就任後初めての講演で国際平和都市・広島の地で平和や命の尊さについて語る。

 ドクさんは7月27日から30日まで日本に滞在する。7月28日に広島国際大学東広島キャンパス講堂で「ヒロシマ×ベトナム 平和への想い」と題した基調講演を行う。続けて「広げようKAIGOの輪」と題したシンポジウムにも登壇する。講演会は無料、事前申し込み不要。

 ドクさんは2016年10月、市民団体「広島ベトナム平和友好協会」の招きにより初めて広島を訪問。その際に同大学の久保田トミ子副学長に「日本で働きたい」との意思を表明したことが客員教授就任のきっかけになったという。

 ドクさんは2006年に結婚し、2009年に男女の双子が生まれた。分離手術により兄弟を救った日本人の支援に対する感謝を込めて、それぞれ富士山と桜にちなみ、男の子を「グエン・フー・シー」、女の子を「グエン・アイン・ダオ」と命名している。

[2018年6月27日 広島国際大学ニュースリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 今から30年前の1988年10月4日、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれ...
 ホーチミン市第2小児病院で5月31日、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生...
 ホーチミン市3区にある戦争証跡博物館でこの夏、日本人画家を中心としたボランティアメンバーによって...
 ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の弟...
 ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」。2...
 ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」。2...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、...
 米空軍は南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット空港で20日、ベトナム空軍に米国製の練習機「T-...
 ブイ・タイン・ソン副首相は19日、北中部地方タインホア省で計画されているWHAスマートテクノロジー工...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 チャン・ホン・ハー副首相は、輸入車両と国内製造・組み立て車両に求められる排ガス基準の適用ロードマ...
 スマートプロジェクターとレーザーテレビの設計・製造を手掛ける中国のエクスジミー(XGIMI)はこのほど...
トップページに戻る