ホーチミン:インド感じるベトナム風ビーフシチュー屋、口コミで評判

2018/08/04 05:46 JST配信

 ホーチミン市3区ボーバンタン通り194/5番地(194/5 Vo Van Tan St., Dist.3, Ho Chi Minh City)に、口コミで評判のボーコー(Bo kho=ベトナム風ビーフシチュー)屋がある。この店が他店と一味違うのが、ベトナム料理の中にインドの風味も感じられるところだ。

(C) Thanh Nien
(C) Thanh Nien

 店主のチュオン・ゴック・チャム・オアインさん(57歳)は、ベトナム人の父とインド人の母の間に生まれ、ベトナムで育った。元々は刺繍の縫子だったオアインさんは、両親が高齢になったことをきっかけに両親の面倒が看やすいようにと仕事を辞めた。そこで、生計を立てるために思いついたのが飲食店だった。オアインさんにとって母の味だったボーコー屋を商うようになって16年になる。

 オアインさんは毎日7~8kgの牛肉を使ってボーコーを作る。柔らかく煮たニンジンに薄切りの玉ねぎを加え、隠し味にインドのスパイスを入れることでコクが出るのだとか。熱々のボーコーにほんの少しのサテ(ベトナム風ラー油)を垂らしてからライムを1片絞り、もやしとノコギリコリアンダーを入れる。バジルも忘れてはいけない。

 ボーコーと一緒にフランスパンかフーティエウ(南部地方の米麺)を選ぶことができ、スープとの相性は抜群だ。柔らかく煮込まれた牛肉は塩コショウ、チリソース、塩トウガラシなどお好みで付けていただく。通常は1杯3万5000VND(約170円)だが、1万5000VND(約70円)、2万VND(約100円)など要望に合わせて具材を調整してもらうことも可能。

 開店当初はオアインさん1人で切り盛りしていたが、客が増えてからは家族4人で分業している。2年前に路地の入り口に構えていた店を路地の中ほどに移転させて一時は客が減ったが、今では以前にも増して繁盛しているといていて、14時に開店し17時には完売する。店内は狭く10~15人で満員となるため、持ち帰る客や電話やオンラインで注文する客も多いという。

[Hoai Nhan, Hong Tham, Thanh Nien, 12:19 - 21/07/2018, T]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

ベトナム南部地方では、「フォー(Pho)」と並んで、豚骨ベースのスープにコシのある細麺が特徴の「フーテ...
 ホーチミン市3区ボーバンタン(Vo Van Tan)通り378番地には、ホーチミン市民から外国人観光客までが足を...
 ホーチミン市では、外国人オーナーが経営する飲食店で世界各国の味を楽しむことができる。以下は市内の...
 ホーチミン市1区のマイティルウ(Mai Thi Luu)通りとグエンバントゥー(Nguyen Van Thu)通りの角地に、19...
 おこわ(Xoi)に焼きとうもろこし(Bap nuong)、アヒル肉とたけのこのブン(Bun mang vit)、チェー(Che)、...
 街が眠りにつく深夜1時半、ホーチミン市フーニュアン区グエンティフイン通りの一角では、煮えたぎるフ...

新着ニュース一覧

 東北部地方クアンニン省のハロン湾とバイトゥーロン湾では、安全確保の一環として、すべての観光船に船...
 8月1日に公開されたベトナム・韓国合作映画「Mang Me Di Bo(英題:Leaving Mom)」が6日、公開6日間で興...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は5日、機内インターネット接続サー
 毎週火曜日と金曜日の午前9時から11時まで、ホーチミン市ヒエップビン街区(旧トゥードゥック市の一部)...
 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)はこのほど、同社の第11回...
 文化スポーツ観光省は、8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)および建国80周年(1945年9月2日~...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~7月期に全国で新規設立された企業は前年同...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年7月の外国人訪問者数(推定値)は前月比+6.8%増の156万258...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、7月の小売売上高(推定値)は前月比で+1.1%増、前年同月比では+9...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年7月の鉱工業生産指数(IIP)の伸び率は前月比で+0.5%増、...
 ホーチミン市チュンミータイ街区(旧12区)のクアンチュンソフトウェアパークにあるスカイエキスポベトナ...
 ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)および3号線(ニョン~ハノイ駅区間...
 国内最大規模の薬局チェーン「ロンチャウ(Long Chau)」を運営するFPTリテール
 2025年1~6月期におけるベトナム産ライチの輸出額は4540万USD(約66億7000万円)に達し、前年同期比+92%...
トップページに戻る