ハノイ市のベトドク病院はこのほど、国内で初めて手術中に目を覚ました状態で治療を行う覚醒下手術に成功した。
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手術を受けたのは、悪性脳腫瘍の神経膠腫(グリオーマ)があるハノイ市在住の男性患者(36歳)。この男性は2018年4月に伝統的な方法による脳腫瘍手術を受けたが、脳内の言語機能への悪影響を恐れて医師が脳の広範囲への治療を避けたため、まだ腫瘍の一部が残っていた。
最近、彼は頭痛やてんかん発作を2回起こして診察を受けたところ直径約6cmの腫瘍が発見され、覚醒下手術を受けた。手術は無事に成功し、後遺症もなく回復に向かっている。
覚醒下手術では、皮膚の切開時に痛みを避けるため麻酔をかけるだけで、手術中は全体を通して完全に目を覚ました状態となる。これにより、医師は可能な限り腫瘍を切除しながら、患者の言語や運動といった高次脳機能を温存することができる。