南中部沿岸地方ダナン市から198カイリ離れた南シナ海ホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)の海域で6日にベトナム漁船が中国船から妨害行為を受けて沈没した事件で、ベトナム外務省はこのほど、駐ベトナム中国大使館に抗議文を渡して中国側に賠償を要求した。
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ベトナム側によると、6日9時ごろ、同地方クアンガイ省の漁船「QNg-90819号」がホアンサ諸島の海域で停泊していたところ、中国の 巡視船「44101」から放水を受けた。
この巡視船から逃げた漁船は、同日10時ごろに岩礁に衝突して沈没した。沈没した漁船に乗っていた漁師5人は、同日13時ごろに他のベトナム漁船に無事救助された。
ベトナムメディアでは当初、「ベトナム漁船が『44101』と書かれた中国船と衝突した」ということのみを伝えており、その中国船が「巡視船」だったことと中国船から「放水」されたことについては触れていなかった。
ホアンサ諸島は中国が実効支配しているが、ベトナムやフィリピンなども領有権を主張している。