女子中学生が集団いじめで精神病院に入院、校長「気が弱いから」

2019/04/03 04:00 JST配信

 紅河デルタ地方フンイエン省アンティー郡にあるフーウン中学校で3月、この中学校に通っていた女子中学生1人がクラスメートの女子生徒5人から激しい集団暴行を受けるという悪質ないじめ事件が発生した。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 被害に遭ったのは中学4年生(日本の中学3年生にあたる)のN・T・H・Yさん。事件当日、Yさんは放課後に教室内に閉じ込められて集団暴行を受けたという。5人はYさんを床に引きずり倒すと、無抵抗のYさんに一方的に暴行を加えた。

 5人はYさんの顔面を殴ったり、頭部を蹴ったり、服を剥ぎ取ったりして暴行を加えた上、その様子を動画で撮影していた。5人のうちの1人が同じクラスの男子生徒にこの動画を送信し、男性生徒が担任の女性教諭に報告したところ、動画を削除するよう求められたという。

 担任の報告を受けて学校側は「深刻ではない友達同士のけんか」として5人を停学処分とすることを決定した。学校側は、Yさんが激しい集団暴行を受けて服を破られ、動画まで撮影されていたことについてはYさんの保護者である叔父に報告しておらず、叔父は後に村の人からインターネット上にアップロードされた問題の動画を見せられて警察に届け出た。

 Yさんは集団暴行を受けてからパニックを起こし精神病院に入院している。Yさんの家族は経済的に余裕がなく、Yさん自身も性格が内向的で友達も少なかった。Yさんは以前にも友達から何回か暴力を受けたことがあるという。

 同校の校長はこのいじめについてインタビューで「(Yさんは)ライフスキルが足りず、気も弱いからいじめられたのだ」と発言し批判の的となっている。

 グエン・スアン・フック首相は、非常に悪質ないじめ事件だとして、フンイエン省当局に対して同校の責任者を厳格に処分するよう指示した。フン・スアン・ニャ教育訓練相は3月31日、同省を訪れて当局との会合に臨み、校内暴力の対策などを指導するとともに、病院に足を運んでYさんを見舞った。

 Yさんの容態は快方に向かっているが、「ものの持ち運びや罰書きの代わりなどをやらされ、気に入らないと殴られていた。学校には戻らない」と語った。

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