ベトナムでは近年のインターネット普及に伴い、生徒間のいじめ・暴力や陰湿な嫌がらせなどの行為を撮影したビデオがネット上に流出する事件が相次いでいる。特に目立つのは、恋愛関係のもつれから、いじめや暴力に発展するケースだ。トゥオイチェー紙(電子版)などが報じた。
(C) Tuoitre |
4月には東南部ドンナイ省トンニャット郡ザーキエム中学校の生徒が同じ中学校に通う恋敵をナイフで襲う事件が発生し、地元住民を驚かせた。過去に流出したビデオを例に取ると、三角関係から次第にいじめに発展したケースで、集団で1人を暴行したり、衣服を剥いだりして、その様子を撮影し、動画共有サイトで公開するなどの悪質な事件が多数発覚している。
また、実際にネット上に流さなくても、相手を脅迫して服従させるために、わざわざビデオを撮影しているケースも多いとされている。青少年の心理に詳しい専門家は、恋愛関係に発展する年齢が低くなっていること、ネット上に同年代の人間が撮影したこのようなビデオが氾濫していることから群集心理が高まり、誤った行動に及んでしまうことがあると分析している。