労働傷病兵社会省の労働安全局はハノイ市で11日、2019年の労働安全衛生月間に関する記者会見を行い、2018年に発生した労働災害について報告した。
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それによると、2018年に全国で労災により重傷を負った労働者は8229人、死亡した労働者は1039人、労働者2人以上が被災した労働災害の件数は17件だった。全国で1日あたり平均22件の労災が発生した計算になる。
労働安全局のハー・タット・タン局長によると、全国で労災および死亡者が特に多かった地域は、◇ホーチミン市、◇ハノイ市、◇紅河デルタ地方ハイズオン省、◇東北部地方タイグエン省、◇西北部地方イエンバイ省、◇東南部地方ドンナイ省、◇東北部地方クアンニン省、◇メコンデルタ地方カマウ省、◇南中部沿岸地方クアンナム省、◇東南部地方ビンズオン省。
発生した労災は、労使間で労働契約を締結している事業所と締結していない事業所が含まれる。捜査段階にある一部の重大な労災に加えて2018年には15件の起訴請求があり、このうち3件で起訴が決定した。
発生した労働災害のうち46.49%の原因については使用者側の責任が認められている。主な原因として、◇労働安全衛生対策が講じられていなかった、◇労働者に十分な労働安全教育を実施していなかった、◇機械設備の安全が確保されていなかった、などが挙げられる。労働者による労働安全基準の規制に違反したことに起因する労災は18.42%で、残りの35.06%は他の原因によるものだった。
2018年に発生した労働災害による医薬品代、葬儀代、遺族や負傷者に対する損害賠償金などの費用は1兆5000億VND(約73億円)、財産的損害額は50億VND(約2400万円)、労働者の休職総日数は13万7034日だった。
2019年の労働安全衛生月間は5月1日~31日にかけて行われ、企業やグループ、総公社の事業所や建設現場、一部の医療機関で検査が実施されるほか、労災の削減や防止策についてセミナーが開催される。