ホーチミン市2区タオディエン街区スアントゥイ通り(duong Xuan Thuy)では、2か月ほど前から登場したキッチンカーならぬクラフトビールカーが人気を呼んでいる。
イメージ写真 |
毎日夕方になると「BEER」と書かれた大きな看板が掲げられた濃紺のトラックが到着し、見開きのドアを開けると、7種類のクラフトビールの注ぎ口が社内の壁面に付いていて、客は自分でグラスに冷えたビールを注ぐ。7種類のビールの原料にはマンゴーやはちみつ、ドラゴンフルーツなどが使用され、それぞれ店主によってユニークなベトナム語のスラングが名前に付けられている。車内にはキッチンもあるため軽食も注文可能。
新しい販売形体と爽やかなクラフトビールの味に、毎日数百人の客が訪れるという。ビールは1杯7万5000~10万5000VND(約350~490円)、軽食は8万5000~15万VND(約400~700円)で、営業時間は毎日16時~23時。
店主でオーストラリア人のティム・スコットさんは米国のキッチンカーからアイデアを得たという。ベトナムで10年以上暮らしてきた中でベトナム人がビール好きであることが分かり、また大手企業のビールが主流のベトナムではクラフトビールの歴史はまだ浅いことから、このスタイルでクラフトビールを販売することを思いついたという。
当初は初期投資の4億VND(約186万円)を半年で回収する計画だったが、オープン直後から大盛況となり3か月で回収したという。今後、事業拡大をする際にはまた新たな販売スタイルも検討中だ。