類鼻疽が流行中、バックマイ病院で4人死亡―感染予防を呼び掛け

2019/09/17 06:33 JST配信

 ベトナム国内で、危険性の高い類鼻疽(るいびそ、グラム陰性桿菌である類鼻疽菌感染を原因とする人獣共通感染症)が流行している。

イメージ写真
イメージ写真

 ハノイ市バックマイ病院熱帯病センターでは、年初からこれまでに20人の患者を受け入れている。同センターが受け入れた患者数は8月だけで12人に達し、このうち4人が重症で死亡した。患者は北部や北中部地方に住む人々が殆どだ。

 このほか、北中部地方ゲアン省小児産婦人科病院は患者3人を、同ハティン省総合病院は患者1人を受け入れたという。

 感染経路には、類鼻疽菌に汚染された土壌や水に直接接触したことによる皮膚損傷部からの感染、汚染水の経口感染などがある。感染すると、全身の諸臓器に膿瘍を形成し、敗血症性ショックをきたすことが多い。症状が曖昧であるため、適切な検査が行われなければ、誤診されてしまう可能性が高いという。

 専門家は類鼻疽菌に感染しないよう、農業従事者をはじめとする人々に対して作業の際に防護具を使用するよう対策を呼び掛けている。

 なお、類鼻疽はワクチンがないが、国内の26省・市の38病院では類鼻疽菌を発見できる検査を可能としている。

[Vietnamfinance 19:59 15/09/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 台風や熱帯低気圧の影響により各地で冠水が続く中、医療関係者らは、危険性の高い類鼻疽(るいびそ、グ...
 10月から11月にかけて台風や熱帯低気圧の影響で度重なる自然災害に見舞われた北中部地方クアンチ省で、...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る